
どうする?一人で出来るのに、ママやって!

こんにちは!リーベルアカデミーのゆきです。
リーベルアカデミーでは、モンテッソーリ教育とアドラー心理学を組み合わせて、子育て相談を実施しております。
本日は、以前ブログで取り上げた「子どもは一人で着替えられない」というお悩みをいただいたMさんから、追加でいただいたご相談をみていきたいと思います。
Mさんの前回の記事はこちら。
Mさんは、私のアドバイスの早速実践してくださり、「出来ていること」「当たり前のこと」に目を向けて、声をかけ続け、出来る部分を託すことでお着替えを自分自身の課題とし、正しいやり方を提示し、着替えやすい洋服を用意したそうです。
ありがとうございます!!!
その結果、徐々にお子さんは一人で着替えられるようになり、全て一人で着替える日もあるんだとか。私から見てもMさんにも笑顔が増え、お子さんも以前よりも積極的に物事に取り組む印象がありました。
しかし、この方法を実践して3ヶ月ほど経つと、Mさんに新たなお悩みができました。それはお子さんが、一人で出来るのに「やって!」と甘えてくるということです。みなさんも同じような経験はないでしょうか?
本日は、子どもが一人でできることを、「やって」と甘えて着た場合、どのように対応したらよいか一緒に考えていきましょう。
不完全な自分を認める勇気
アドラー心理学に「不完全な自分を認める勇気」という言葉があります。
完璧を求めてしまうと、周りに助けを求められなくなり、自分で自分の首をしめてとても生きずらくなってしまいますよね。そこで、自分が不完全であることを素直に認めて、周囲の方を信頼する。「ありのままの自分を受け入れて愛すること」「世の中は意外と優しくて、不完全な自分のことを助けてくれる人がたくさんいるんだ」と思えることで、人生がとても生きやすくなります。
つまり、「自分と他者に甘えること」がとても大切ということです。
自分と他者に甘える経験を、0-6歳の乳幼児の時にたくさん経験させてあげて欲しいと思います。つまり、甘えてきたら、ある程度は甘えさせてあげてください。
モンテッソーリ教育を学んでいるとついつい「自立・自律」を意識して、自分のことを自分でできるようにすることに注力してしまいがちです。
しかし、時には人を頼ること、そんな一人ではすべて出来ない自分を受け入れることも必要です。
「頼ったら助けてもらえた」「甘えたら受け入れてもらえた」という経験は、子どもの安心感に繋がります。そして、徐々に誰かが困っている時に助けてあげようと思う、心の優しい子に育ちます。
では、次に実際に子どもが甘えてきた時の具体的な関わり方をみていきましょう。
子どもが甘えてきた時の関わり方
①「手伝うよ!協力するよ!」のスタンスで
靴下を自分で履けるのに、「履かせて~!」とやってきたら、その甘えたいという気持ちを受け止めてあげましょう。「それじゃあ、今日はお手伝いするね。」などと声をかけて、靴下広げて足の前に持って行き「ここに足を入れて」と誘いましょう。そうすると子どもは「甘えたい気持ちを受け入れてもらった」ことに満足して、靴下に足を入れて自分で履くことが多いです。
全て大人が肩代わりするのではなく、甘えたいという想いを受け止めた上で、子どもが自分でできるように協力してあげてください。
②子どもの甘えたい想いを受け止める
3歳未満の低月齢の子どもだと特に、大人が一度手を貸すと「ママ、全部やって~」と、どんどん甘えてくることがあります。また、眠い時、疲れている時、お腹が空いている時は、甘えたい気持ちが強くなるので、駄々をこねたり、泣いてしまったりすることもあります。こんな時は状況次第でありますが、一旦全部やってあげても構いません。
また、子どもが甘えてきたら、完全に突き放すことはせず、まずは気持ちを受け止めてあげてください。「もう〇歳なんだら!」など言わずに、「甘えることがあってもこの子は大丈夫」と思い、力を貸してあげてください。
「甘える」と「甘やかし」を区別する
一度甘えを許したら、もうこの子は自立しないのではないか?せっかく一人でできるようになったのに、また逆戻りか?と対応に迷うこともありますよね。
しかし、「甘える」と「甘やかし」は全く違うものです。子どもは「甘やかし」をしなければ、たとえ「甘える」ことがあっても、必ず自立に向かいます。
それでは、2つの違いをみていきます。
①甘える
子どもが不完全な自分を認め、親を信頼し、自分の想いや欲求を親に伝えること。(子どもからのSOSがあり、大人が対応)
(例)靴下を履ける子が
子「ママ、靴下履かせて~」
親「じゃあ、お手伝いするね。どっちをママがやって、どっちを自分でやる?」
②甘やかし
子どものことを信頼せずに、親が先回りをし、子どもの成長の機会を奪っている状態のこと。(大人の勝手な行動)
(例)子どもが何も頼んでいないのに
親「はい、着替えさせてあげるね。」と、子どもの着替えに手を出してします。
最後に
自立・自律を最終目標とするモンテッソーリ教育においても、「甘える」ということは全く悪いことではありません。自立ばかり意識して、気持ちが乗らないのに強制的にやらせるのでは自律には向かいません。
子どもも1人の人間、色々な気分の時がある!と子どもの想いを受け止め、助けてあげた方が、子どもの心を満たし、自律に繋がっていきます。
甘えてきても大丈夫。
上手に甘えさせてあげて、子どもの想いを受け止めてあげてくださいね。
リーベルアカデミーでは今後も、モンテッソーリ教育とアドラー心理学を融合した子育て相談の記事を随時UPしていきます。
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