
子どもは自ら育つ力を持っている

こんにちは!リーベルアカデミーのゆきです。
モンテッソーリ教育では、子どもには「自ら育つ力=自己教育力」があると考えています。では、この自己教育力とは何か、今日は一緒に考えていきましょう。
子どもは何でも自分でできる
モンテッソーリ教育の生みの親マリア・モンテッソーリはこんな言葉を残しています。
子どもはすべてのことができるように生まれてくるのです。もし、できないことがあるとすれば、物理的に不可能な環境にあるか、どうすればいいか、やり方が分からないだけです。
いかがでしょう?なかなか衝撃的な考え方ですよね。
マリア・モンテッソーリが生きていた1900年代前半の社会では「子どもは何もできない存在だから、親や教師の言うことが聞いていればいい!」というのが定説でした。家具や身の回りのもの1つとっても全てが大人サイズです。家庭用の洗面所で子どもが一人で手を洗うことは困難です。大人に抱きかかえてもらって、手を洗わなければなりません。
それに対してマリア・モンテッソーリは真向から違う意見を主張しました。
子どもはすべてのことができるように生まれてくるのです。もし、できないことがあるとすれば、物理的に不可能な環境にあるか、どうすればいいか、やり方が分からないだけです。
分かりやすく言い換えると、「環境を整え、やり方さえ教えれば、子どもは何でも自分でできるんだ!」ということです。
では、なぜ、子どもは人生の先輩である大人が色々教え込まなくても、何でも自分でできるようになるのでしょうか。
子どもには自己教育力がある
それは、子どもには「自ら育つ力=自己教育力」があると考えているからです。私たちはよく「子育て」という言葉を使いますが、実は子どもは育てる存在ではありません。自ら育っていく存在なのです。
産まれたばかりの赤ゃんは、まだ自分の力で移動することはできませんよね。しかし、誰かに教えられなくても、やがて寝返りをし、ハイハイをし、つかまり立ちをし、歩けるようになります。生まれた時から、二足歩行に向けて少しずつ自分を発達させていっているのですね。
これこそが、子ども自身の中に自己教育力があることの証です。人間として生きていくために、いつ何を獲得するべきなのか、子どもは発達のプログラムを持って生まれていているのです。
周りと比べなくて大丈夫
子どもの発達には個人差があり、同じ月齢であっても一人ひとりの発達のスピードは異なります。私たち親はついつい周りの子どもと我が子を比較して、一喜一憂しますよね。「〇〇ちゃんはもう歩いてるのに、うちの子はまだハイハイ。」「〇〇くんはお話しが上手なのに、うちの子はまだ何も話さない。」「1歳過ぎたのに歩かない。」などなど。
ついつい、他の子と比較したり、平均と比較したりしてしまいます。
でも、この自己教育力があることを知っていると、他と較べる必要がないことに気が付くのでしょうか。子ども一人ひとりの中には自己教育力があり、生まれた時から発達のゴールに向かって歩んでいるんですから。
心配しなくて大丈夫です。周りと比べなくて大丈夫です。今の我が子の発達に向き合ってください。子ども自分のペースでしっかりと前に進んでいます。
私たち親のできることは、環境を整え、やり方さえ教えることです。そして、子どもを信じて待つことです。
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